竹田皮フ科

身体の左右どちらか一方にピリピリと刺すような痛みと、これに続いて左右どちらか片方に帯のように赤い斑点と小さな水疱が現れ、やがて黒褐色のかさぶたができる病気です。加齢やストレス、過労などが引き金になってウイルスに対する免疫が低下する事により、体の奥の神経の中で眠っていた水ぼうそうのウイルスが、再び活動を始め、様々なきっかけから神経を傷つけながら皮膚表面に現れてきます。皮膚に症状が出る前にピリピリ、チクチクと痛みが起こります。水ぼうそうにかかった経験のある方なら誰でも発症する可能性があり、疲労ストレスで免疫力が低下した時に発症する身近な疾患です。ひどい時は痛みが強く潰瘍となり、表面の傷が治っても、帯状疱疹後神経痛になる場合もあります。早期治療開始が有効であり、安静にして心と体の休養に努め、体を冷やさないようにする事も有効です。

​光線療法を行い、患部の軟膏処置とガーゼで保護が必要な場合もあり、内服薬や、症状により外用薬を決めます。

魚の目と呼ばれるものは、病名は鶏眼（けいがん）であり、角質が皮膚の深層へくさび形に増殖して硬い芯をつくり、接触すると神経を圧迫して強い痛みを感じます。

たこと呼ばれるものは、病名は胼胝（べんち）であり、角質が皮膚の表に増殖して肥厚して痛みを感じる事は少ないようです。

​多くの場合、貼り薬での治療になりますが、医療用の取れにくいテープを使い、傷んでいない皮膚を傷めないように日にちを区切って根気よく継続することで痛みも緩和されていきます。貼り薬を処方しますが、ご自身で貼ることが難しい場合は毎週こちらで処置させて頂きます。

蚊に刺されるのは日常的なことですが、ひどく掻きすぎると炎症をおこし傷口に細菌が入って化膿し「とびひ」になることもあります。

介護施設など集団生活における発生、感染が多くなったのは「疥癬」という病気でヒゼンダニが皮膚の角質層に寄生して布団や衣類などを介して感染します。疥癬の診断には顕微鏡検査が必要です。

野山にはマダニが生息しているところもあり、人の体に噛みつくと吸血し続けて大きくなり発疹、発熱と重症化し、死に至る事もあります。

蜂に刺されたり、海でクラゲに刺されるとひどく腫れ、強い痛みや頭痛や吐き気がでることがあります。患部を触らないようにして冷やしながら受診しましょう。

​動悸、呼吸困難などアナフィラキシー症状を引き起こす事もあります。

風邪をひいた時などに口の周りに小さな水疱（水ぶくれ）ができた事はありませんか？

「熱の吹き出し」とも呼ばれるこの水疱は単純ヘルペスの一種で口唇ヘルペスです。口の周り以外にも外陰部（＝性器ヘルペス）など体のどこにでもできます。

また感染力が強く、一度感染するとウイルスは一生体内に住み着くため、何度も再発を繰り返す事も多い病気です。悪化させないよう、身近な人に感染させない為にも、早期治療と再発防止には免疫力をつける事が大切です。内服薬と外用薬を処方します。​再発を繰り返していると認められる場合は発症の初期に飲むための内服薬を処方する事も可能です。

白癬菌が足の指や裏など皮膚の角質や皮下組織を侵食し、炎症などが起きる感染症です。

汗や水分が残ることでカビを発生させたような状態で発症します。
水虫は治らないと思っていませんか？痒くないから水虫じゃないと思っていませんか？
水虫だと自己判断をして市販の水虫治療薬を使用し、症状を悪化させていませんか？
水虫だと判断するには真菌検査が必要です。保険適用で真菌検査を行い白癬菌の有無を確認した上で症状にあった外用薬を処方します。光線療法も行っています。

早期に治療開始する事で早期に治しましょう。

大まかに二つのタイプがありますが、乾燥型は皮膚がカサカサし、ひび割れが生じる事もあります。悪化すると指紋が消え皮膚が硬くなる事もあります。
湿潤型は小さな発疹や水ぶくれができるのが特徴です。
指の腹や手のひらから発症する事が多く、手の甲にも症状がみられます。
主婦湿疹とも言われますが大人の女性だけでなくお子さんにも男性にも多くみられます。

手のアルコール消毒により多くの方を悩ませています。手は常に使うので早期の完治は厳しいですが緩和されるよう光線療法を行い、症状に合った塗り薬または飲み薬も処方します。

ある日突然１～３センチほどの10円玉くらいの大きさで髪の毛が抜け落ちる病気です。

精神的ストレス、生活環境の変化、遺伝的要因、出産後のホルモンバランス、アトピー性疾患など様々な原因が考えられます。一度に数か所脱毛したり、繰り返し再発したり、頭髪全体に広がるものや眉毛やまつげ、体毛とほぼ全身の毛が抜ける事もあります。老弱男女問わず、時間の経過とともに自然治癒することも多いのですが、再発が多いとか範囲が広がる場合は根気強く治療することが大切です。

光線療法、凍結療法、内服薬と外用薬の処方にて治療します。

皮脂は皮膚に潤いを与え保護する作用があります。
しかし皮脂腺から皮脂が分泌され毛穴から皮膚の表面に出ていく際、皮脂がスムーズに流れ出ないとその皮脂を栄養源にしているアクネ菌が過剰に繁殖して炎症を起こしその結果ニキビができる事になります。
保険適用の光線療法を行い、症状に合わせて内服薬や外用薬を処方します。
お顔だけでなく背中など、からだに発症する事も多くあります。

子供に多く、正式名称は伝染性膿痂疹（でんせんせいのうかしん）です。

あせも・虫刺され・湿疹などを引っ掻いて傷を作り、そこに細菌がついて感染し、そこを触ることによって、あっという間に他の部位や人に感染する事が、まるで飛び火のようであることから、広く「とびひ」と呼ばれています。その原因菌がもとで合併症を引き起こす事もある為、細菌の感染を早期に抑える治療が必要です。

内服薬をきちんと飲むことが重要となり、傷を触って数を増やさないように患部をガーゼで覆う事も大切です。

原因は食べたもの、植物昆虫動物に触れた時によるアレルギー、薬や注射による副作用など様々な要因があり、風邪のウイルスで発症する事もあります。

また、疲労やストレス緊張など精神的ダメージや気温の変化、紫外線、摩擦や圧迫などの物理的刺激により引き起こ事もあります。

虫刺されに似た発疹がブクブクボコボコという感じで現れ、一旦、何もなかったように消えて、また出没したりと、出たり無くなったりを繰り返すのが特徴です。

慢性化することもあります。

​抗アレルギー薬の内服薬、かゆみ止めになる塗り薬での治療が主になりますが、慢性化した場合、自分にあったアレルギー薬を見つける事も大切です。

寒冷などの温暖差の影響で手足などの抹梢の血液循環が悪くなる事で、うっ血が起こり局所に炎症を起こし、しもやけを生じます。

スポーツなどで汗をかき、そのまま急激に冷える事で発症する事もあります。

ひどくなると水ぶくれになり、水ぶくれがつぶれると痛みも強くなり、完治に時間がかかります。
光線療法を行い血行促進剤のぬり薬や血液循環を良くする内服薬を処方します。

イボは医学的には病名は疣贅（ゆうぜい）です。ヒト乳頭腫ウイルスの感染によってできます。

足の裏にできたイボを魚の目と勘違いする方も多く、また水イボと呼ばれるものなど治療方法が異なりますので診断が必要です。

表面が凸凹した一般的なイボ（尋常性疣贅）や、直径２～３ミリくらいで平べったいイボ（扁平疣贅）や、足の裏にでき圧力がかかる為に石ころを踏んだように痛いイボ（足底疣贅）などには、液体窒素による凍結療法や漢方薬の処方などがあります。

水イボ（伝染性軟属腫）は、放っておくと数が増え他の人にも感染します。適応の内服薬も塗り薬も無いのが現状の為、ご相談の上、特殊なピンセットで取り除く処置を行う必要があります。痛みを緩和させるために保険適応の麻酔テープを使用する事もあります

シラミという寄生虫が髪の毛に住み着き次々と卵を産み、痒みや湿疹を引き起こします。

​プールの水の中や布団や枕などで頭から頭へうつり、髪の長い方には特に多いです。お子さんが異常に頭を痒がるときに毛髪に虫や卵のようなものがあれば可能性があります。シラミの駆除にはスミスリンシャンプーなどを使用しますがよく似た症状であるヘアーキャストの場合もありますから、シラミの駆除には市販のスミスリンシャンプーを使用していただきますが、間違った判断や思い込みでの使用は頭皮に負担をかけますので正しい診断を受けていただく事をお勧めします。長い髪の女の子に多く、姉妹やママにうつる事も多いです。

AGA（エージーエー）は抜け毛・うす毛がゆっくりと進行しき、頭頂部や額の生え際の髪がどちらか一方または双方から薄くなります。毛包が十分に成長せず、髪の毛が太く長く育たないうちに抜けてしまいます。AGAでは普通、うす毛になっていても、うぶ毛は残っています。毛包が存在している限り髪の毛は太く長く育つ可能性がありますので、決してあきらめる必要はありません。

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副作用を予防するには、専門医師の診断を受けて正しい処方をしてもらうことが重要です。